激突!スイート過ぎるビアオム女子 vs. 天然過ぎるビアオム女子

ビアオムでの滞在時間は常に5、6時間に及ぶ。18時入りしてもお開きが23時か零時。宴が盛り上がり過ぎてマダムと女子達が帰してくれない。勿論営業的な意味もあるだろうが、それでも常連価格でルーム代は2時間分でLASTまで、料理もマダムから進呈もしくは頼めば1buy1freeである。ビアオム女子達も気心が知れて呑んで食べて唄いまくるので、チップ目当てのさっさと帰れ感は微塵もない。こちらがバテても女子達で盛り上がっている。いわゆるキャバクラで言うオーラスに近い。

さて、ストーリーは前回の続きである。新顔女子、いや天然過ぎるビアオム女子の方にいつしかこちらのベクトルが移行し始めていった。女子2名の酔いが回りカラオケの選曲がREMIX化した頃、天然過ぎる女子のギアがhigh topに入った。こちらが話かけると両腕をこちらの首に回し、聞いているのかいないのか顔中にキス。彼女が話かけてくると彼女の唇がいちいちこちらの右耳たぶをかすめ、話終えると毎度首筋にキス。唄っている最中はこちらの右手を握りしめ、唄い終わるとキス。スイート過ぎる女子と会話しデュエットなどを唄い終わると、天然過ぎる女子にグイと引き寄せられキス。その際こちらの左手をぱっかんした胸元に入れられる。

メンタル的にもフィジカル的にも天然過ぎる女子に持っていかれるのは必定、そうなりかけた頃、天然過ぎる女子がトイレに立ったのを見計らってスイート過ぎる女子が動いた。いつものスーパースイートテクで唇を奪おうと言うのだ。フツーにそいつに乗ってしまうのも必定、としたその時、天然過ぎる女子が帰還。小走りで駆け込んで来てソファーに飛び込んできた。そう、彼女に空気を読むことを期待しても無駄であった。その時点からスイート過ぎる女子が彼女と会話することはなかった。完全無視、乾杯も無視。しかし天然過ぎる女子のアタックは止まない。steelheartの名盤「tangled in reigns」収録曲であるsteelheartのような疾走感とmike Matijevicの驚異的なハイトーンボイスが、ビールにやられた大脳皮質に響いてくる。そうsteelheartとは彼女のためにある言葉だった。

スマホを見ると22時を過ぎていた。スイート過ぎる女子はカラオケのリモコンを連打し、1人の世界に入ろうとしている。盛り上げようとしても先程までとは明らかにレスポンスが違う。この場を支配しているのは完全に天然過ぎる女子であった。彼女以外が気まずい雰囲気を醸し出してきた頃、満を持したようにマダムがドーンとルームにやってきた。乾杯し開口一番「彼女いいでしょ?で、あっちはどーよ?」あっちとはスイート過ぎる女子のことである。「このコ、やたらルームから出るから評判悪いのよ」とマダムは渋い顔でビールを飲み干した。それからマダムとスイート過ぎる女子はソファーの片隅で何やら話し込み、こちらは複雑な気持ちに苛まれつつも、相変わらず天然過ぎる女子はテンションMAXで堪能させて頂いた。

会計でカードを切る自分にマダムが「次から指名替えね」と言ったヒトコトに打ちのめされたのは言うまでもない。